皮膚には様々な疾患が症状を呈します。このため患者は、皮膚症状から自身が病気にかかっていることに気がつく場合が多々あります。従って皮膚科は、皮膚疾患に対するスペシャリストであると同時に、様々な疾病に対する見張り役としての性質を有しています。このような皮膚科の特性は、外出が難しくなっているコロナ禍において、ますます重要となっています。つまり、皮膚科医は目で見て分かる皮膚症状であれば、病変の外観と詳細な問診から重症度を判断することが可能であり、適切な医療機関への受診勧奨は、一部の疾患の重症化予防に貢献できると考えられます。この性質を遠隔医療において十分に発揮するためには、多彩な皮膚疾患に対する遠隔医療の有用性と安全性を研究することはもちろん、皮膚科以外の診療科においても、どのような遠隔医療の活用が行われているかについて学ぶ事が重要となります。このような取り組みによって、皮膚疾患に対する医療の質の向上はもちろんのこと、コロナ禍において皮膚科医がより一層、国民の健康維持に貢献できるようになると考えています。
日本遠隔医療学会皮膚科遠隔医療分科会
分科会長 吉崎 歩 (東京大学医学部 皮膚科学教室)
皮膚に症状を呈する疾患は数多く存在するため、皮膚科医は皮膚疾患の専門科であると同時に、他の診療科からは疾患の見張り役、患者にとっては皮膚から見つかる疾患の窓口になり得ます。遠隔医療においても、この性質を十分に発揮するためには、遠隔医療の活用法を皮膚疾患において研究することはもちろん、どのような遠隔医療の取り組みが各科で行われているかについて学ぶ事が重要となります。そのための調査を2019年より続けており、2021年には第二回調査を行いました。各回の調査結果を以下のリンクからご覧いただくことができます。
第一回学術研究会
期 日 | 2021年11月7日(日)13時〜16時15分 |
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開催形式 | ZOOMによるWebiner |
プログラム |
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終了いたしました。 ご協力ありがとうございました。 |